「アミノ酸」と耳にしたことはあるけど、実際はよく知らないという方が多いのではないでしょうか？お料理番組ではアミノ酸は旨味、なんて言われたりしますが、あれほど曖昧な言い方はありませんよね。アミノ酸は実に様々な働きをもっていて、保湿作用があるので美容によかったり、また、脂肪燃焼に効果的な一面があるので、最近ではダイエットに活用できることで注目されています。
アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基とをもつ化合物のことで、タンパク質を構成する成分として一般的に知られています。と言われても、まだイメージをつかむのは少し難しいと思うので、こちらで詳しく解説を加えてみます。
アミノ酸と一言で済まされることが多いですが、実はアミノ酸には80種類以上の種類があると言われているのです。なので、アミノ酸＝●●といった働きがある、とははっきり明言できないんですよね。だから、アミノ酸＝旨味なんて言い方はすごく雑に感じるわけです（笑）。私たち人間の体には、80種類以上ある中で20種類ほどが深く関係すると言われています。まずは全体のイメージをつかむために「アミノ酸は20種類程度の種類がある」と覚えておくとよいでしょう。
アミノ酸には20種類以上の種類（アラジンからはじまりリジンやプロリン、グリシンなど）がありますが、大きくわけると、「体内で合成できるもの」と「体内で合成できないもの」に分けられます。これを知らない方がけっこう多くいますね。体内で合成できないものを必須アミノ酸といいます。この必須アミノ酸がダイエットを考える上でとても大きな働きをするので覚えておきたいところです。
アミノ酸は美容やダイエットにいい、というイメージばかりが先行して、その役割があまり知られていません。アミノ酸には私が人間であるためにとても大切な役割を担っているのです。例えば、脳や内臓だってアミノ酸がないとつくられないものなんですよ。アミノ酸によって体が支えられていると言っても全く過言ではないのです。そう考えると、ダイエットどうこうではなく、普段の生活の中でも積極的に摂取したいものだとわかってきます。
アミノ酸はとても聞き慣れた成分ですが、実際にどのような食材に配合されているかはわからない、という方が多いと思います。例えば、何か食材を購入するときに「アミノ酸●●mg」のような表記はされていません。アミノ酸の配合量の表記があるのは、アミノ酸サプリぐらいでしょう。アミノ酸はタンパク質を構成するものなので、アミノ酸を摂取したいのであれば、タンパク質が多い食材を摂取すればいいのです。タンパク質が多い食材は、肉類全般、魚類全般、たらこ、ゼラチン、焼き海苔、大豆などです。
実はアミノ酸はとても多くの食材に含有されていて、普段の食事から実は何気なく摂取できている成分なのです。例えば、夕食がビーフカレーだとします。ビーフカレーには牛肉、にんじん、たまねぎ、じゃがいもが食材として主に使われますが、この中にもアミノ酸は入っています。アミノ酸を摂取するにはタンパク質を摂取すればいいわけなので、こういった食材にも少なからず、入っているわけです。
ただ、食事からでは吸収までに時間がかかってしまうため、サプリメントとして摂取するということが求められるわけですね。そこで最近はアミノ酸サプリなどの便利なものが目につくようになってきているのです。