「アミノ酸とプロテインってどう違うの?」という質問をもらいます。アミノ酸は健康のために飲むもの、プロテインはボディビルダーが飲むものというイメージがあるのではないでしょうか?アミノ酸だってプロテインだってダイエットを考えている方には重要なものなので、特別な人が摂取するものではありません。アミノ酸とプロテイン、この2つは関係のないようで大きな関係があるのです。よりダイエットについて詳しくなりたい、という方はチェックすべき項目ですよ。
プロテインはアミノ酸とアミノ酸がつながってできたものを言うのです。プロテインには筋肉を大きくする成分が配合されている、と勘違いしている人が多いですが、プロテインというのは和訳すると「タンパク質」という意味になります。それで、プロテインは体内で消化されることで、やっとアミノ酸にまで分解するのです。つまり、プロテインを摂取することも=アミノ酸を摂取している、ということにつながるわけです。違いは吸収の速さにある、と言っていいでしょう。
プロテインは体内で消化されたのちアミノ酸に分解しますので、アミノ酸単体で摂取するよりも吸収が遅くなる性質があります。これがプロテインのデメリットといえるでしょう。例えば、運動の直後に疲労回復のためのリカバリー目的でアミノ酸を摂取する場合、体により早く吸収させたほうがいいわけですから、この場合、顆粒タイプや錠剤タイプのアミノ酸サプリを摂取するほうがいいわけです。逆に筋肉を肥大化させたいというような場合は、タンパク質含有量の多いプロテインを選ぶといい、というわけなんですね。目的に合わせて使い分けるということがとても大切になってきます。
プロテインはアミノ酸の吸収までに時間がかかるというデメリットがありますが、プロテイン1gはアミノ酸1gに相当するように、確実にアミノ酸を摂取することはできます。プロテインというと筋トレをする人が飲むというイメージがありますが、筋力をキープすることができますので、すべての人に大事なものだと言えます。事実、欧米では、一般的な女性でもプロテインを摂取していたりするのです。
ここまでプロテインのほうがデメリットが大きいようなイメージをもたてる説明をしてきましたが、もちろん、アミノ酸にもデメリットはあります。アミノ酸は消化が早いがゆえ、下痢を引き起こしてしまう場合があるのです。副作用というよりは、体質によってもともと腸が弱かったりすると腸がびっくりしてしますといったイメージでしょうか。なので、腸が弱い自負されている場合は、わざと吸収の悪いプロテインから摂取するということも一つの手段ではあります。